幼児の発熱と緊急性

幼児の急な発熱は、親にとっては心配なものです。幼児はまだ体温調節が未熟ですから例えば、寒いからと服を着せすぎても熱が上がることもあります。

原因は体内に入ってきたウイルスや細菌の増殖を抑えようとして出る発熱反応です。

特にウイルスは、熱に弱いので体は熱を出してウイルスに対抗しているわけです。インフルエンザウイルスとタミフルのように特効薬と呼べるものが少なく、通常は体の免疫機能に任せるのがよいとも言われています。

生後6ヶ月までは、母親の免疫が受け継がれるので簡単にはでないのですが、6ヶ月を過ぎると度々、発熱するようになります。

熱の高さと病気の重症度は余り関係ないといいますので、子供が発熱しても慌てないで、それ以外の症状など様子を見ることが何より必要です。

幼児や乳児が発熱したときに、顔色が悪くぐったりしていたり、寝ないでいつまでもぐずっている、水分を取らない、頻繁に嘔吐する、下痢をする、38度以上が数日間続くなど、どれか一つでも当てはまれば小児科医の受診の必要があるといいます。

心配なのは、それが急を要する状態なのかどうかでしょう。平日昼間の診療時間内に都合よくなるとは限らず、経験上はむしろ土日祭日の夜間に具合が悪くなる事の方が多い気もします。

38度以上あり診療時間内なら受診すれば良いのですが、そうでない場合は救急診療の必要があるのか否かが一番気になるところだと思います。

例としては、免疫の切れる前の特に3ケ月未満の乳児が38度以上の時には、できるだけ早く受診する必要があります。髄膜炎などの病気が疑われるからです。

事実、私の娘は生後2週間で熱が出て深夜に救急で駆け込み、無菌性髄膜炎と診断され3週間入院し、無事に退院する事が出来ました。

6ヶ月以上の子供の場合は38度以上であっても、元気があり水分も取れて、尿もいつものように出るし、機嫌も悪くなく、あやすと笑うようなら朝まで待って受診しても良いそうです。

反対に6ケ月以上の乳児や幼児でも、38度以上に加えて、元気がない、無表情でボーとしている、1日中(夜間でもないのに)ウトウトしている、水分を取らない、尿の量が少ないなど一つでもあれば夜間救急や休日診療所を受診しましょう。

もちろん、早急な受診が必要でない様子でも、いつ容態が変化するかわかりませんので油断は禁物で容態が急変すればすぐに受診する必要はあります。子供に熱が出たからといって即、救急車だ夜間診療所だと慌てる事はないのです。

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